お金が貯まらない人こそ家計簿を。家計管理を始めるための基本と続けるコツ

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「今月、そんなに使ったっけ?」

クレジットカードの請求額を見て、思わず固まったことはありませんか。

コンビニで数百円。

ネットショップで気になったものをポチ。

友人との飲み会に、美容院、動画配信サービスのサブスク。

一つひとつは大きな金額ではないのに、気づけばお金がどこかへ消えている。

お金の相談を受けていると、

「収入はそこまで低くないはずなのに、なぜか貯まらない」

「将来のお金が不安だけど、何から始めればいいか分からない」

という声をよく耳にします。

そして、そうした方に共通していることがあります。

それは、

「自分のお金の流れを把握できていないこと」

です。

家計簿というと、

「几帳面な人がつけるもの」

「主婦向けのもの」

「続かないから苦手」

そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。

ですが、家計簿の本当の目的は節約ではありません。

自分のお金の現在地を知ること。

旅行に行くときも、まずは地図で現在地を確認しますよね。

お金も同じです。

貯蓄や投資を始める前に、まずは今どこにいるのかを知ること。

それが家計簿をつける最大の意味なのです。

お金の不安の正体は「分からないこと」

将来のお金が不安。

そう感じている方は多いですが、実際に話を聞いてみると、

「何が不安なのか分からない」

というケースも少なくありません。

毎月の収入は把握していても、

  • 食費はいくらか
  • 交際費はいくらか
  • 趣味や美容にどのくらい使っているか
  • 年間の旅行費用はいくらか

を把握していないことが多いのです。

特に最近は、

  • クレジットカード
  • PayPayなどのQRコード決済
  • Suicaなどの交通系IC
  • ネットショッピング
  • サブスクリプションサービス

など、お金の出口が増えています。

財布から現金が減る感覚がないため、気づかないうちに支出が膨らんでしまうことも。

だからこそ、まずは家計簿をつけて「見える化」することが大切です。

家計簿をつけると何が変わる?

家計簿をつけると、すぐに節約できるようになるわけではありません。

ですが、お金の流れが見えるようになります。

例えば、

「毎月3万円くらい外食していると思っていたら、実際は5万円だった」

「使っていないサブスクが3つもあった」

「コンビニで月2万円以上使っていた」

ということがよくあります。

家計改善の第一歩は、支出を責めることではありません。

まずは現状を知ること。

家計簿は、お金の健康診断のようなものです。

家計簿は誰にでも必要

家計簿というと、昔は主婦向けというイメージもありました。

しかし今は、

  • 一人暮らしの会社員
  • 共働き夫婦
  • 子育て世帯
  • 定年後のご夫婦

など、ライフステージに関係なく活用できます。

むしろ、キャッシュレス決済が当たり前になった今だからこそ、家計簿の重要性は以前より高まっています。

特にパートナーと生活している場合は、お互いのお金の状況を共有するきっかけにもなります。

「何にいくら使っているのか」

を知ることは、将来の話をする第一歩でもあります。

家計簿にはどんな種類がある?

家計簿は、自分が続けられるものを選ぶのが一番です。

紙の家計簿・ノート

昔ながらの方法です。

市販の家計簿を使ったり、お気に入りのノートに記録したりします。

自分で書く手間はありますが、

「書くことでお金を使った実感が湧く」

という方には向いています。

好きなデザインを選びたい方や、書き物が好きなにもおすすめです。

家計簿アプリ

今、一番利用者が多いのが家計簿アプリです。

銀行口座やクレジットカードと連携すれば、自動で記録してくれます。

家計簿が続かない理由の多くは「面倒だから」。

その点、アプリならかなり負担を減らせます。

レシート読み取り機能があるものや、夫婦で共有できるものもあります。

「まず始めてみたい」という方は、アプリからスタートするのがおすすめです。

マネーフォワード ME

家計簿アプリの中でも利用者が多く、初めての方にもおすすめです。

銀行口座やクレジットカード、証券口座など幅広いサービスと連携できるため、資産全体をまとめて確認できます。

例えば、

  • 給与の入金
  • クレジットカードの利用
  • NISAや投資信託の残高
  • ポイント残高

などを一つのアプリで確認できます。

自動で支出を分類してくれるため、

「今月は食費が多かった」

「交際費が予想以上にかかっていた」

といった振り返りもしやすくなります。

また、夫婦やパートナーで家計を共有したい方にも人気があります。

まず迷ったら、マネーフォワード MEから始めてみるのがおすすめです。

Zaim

家計簿アプリの定番の一つです。

マネーフォワード MEと同様に口座連携ができ、シンプルで見やすい画面が特徴です。

レシート撮影機能も充実しており、

「現金払いがまだ多い」

という方でも使いやすいアプリです。

予算管理機能もあるため、

「今月は食費を○万円以内にしたい」

といった目標管理をしたい方にも向いています。

Moneytree

家計簿というよりも、「資産管理アプリ」として利用している方が多いサービスです。

銀行口座や証券口座、クレジットカードなどをまとめて管理できるため、

  • 資産総額を把握したい
  • 投資も含めて管理したい

という方に向いています。

支出管理よりも、資産全体の見える化を重視したい方におすすめです。

OsidOri

夫婦・カップル向けの家計簿アプリとして人気があります。

個人のお金と共有のお金を分けて管理できるため、

「家計は共有したいけれど、すべてを見せるのは抵抗がある」

という方にも使いやすい設計です。

結婚や同棲をきっかけに家計管理を始める方に選ばれています。

Googleスプレッドシート

自分で入力したい、数字の管理が好きという方に人気です。

自分で項目を作れるため、

  • フォーマット
  • 項目

をまとめて管理することもできます。また、独自に数式を組んで分析を行うことも可能です。

スマホ版では見にくく、PCで管理したい人向けです。

無料版でも十分使える?

家計簿アプリには有料版と無料版があります。

「まず始めてみたい」という方は、無料版からで十分です。

実際、多くの方は、

  • 収入と支出の把握
  • カード利用額の確認
  • 資産残高の確認

ができれば十分なケースがほとんどです。

一方で、

  • 複数の銀行や証券会社を利用している
  • 家計だけでなく資産運用も管理したい
  • より詳細な分析をしたい

という方は、有料版を検討してもよいでしょう。

家計簿を続けるコツ

最初から完璧を目指さない

家計簿が続かない最大の理由は、

「細かくやりすぎること」

です。

食費を、

  • スーパー
  • コンビニ
  • カフェ
  • 外食

と細かく分け始めると、だんだん面倒になります。

まずは、

  • 食費
  • 日用品
  • 交際費
  • 趣味・娯楽
  • 交通費

くらいのざっくりした分類で十分です。

大切なのは、完璧な家計簿ではなく、続く家計簿です。

キャッシュレス決済を活用する

現金は便利ですが、管理の手間が増えます。レシートを自分で記録する必要があり、「いつ使ったか分からない」という状態になりやすいです。

キャッシュレス決済なら履歴が残るため、後から振り返りやすくなります。

家計簿を楽に続けたいなら、できるだけ支払い方法をまとめるのもおすすめです。

家族で定期的に見直す

家計簿は、つけて終わりではありません。

月に一度でもいいので、

「今月どうだった?」

と家族やパートナーと話す時間を作りましょう。

意外な発見があったり、お互いの価値観を知るきっかけになったりします。

家計簿に記録したい内容

まずは月々の収入と支出を記録します。

収入は、例えば以下のものがあります。

  • 給与
  • 賞与
  • 副業収入
  • 配当金

支出は、以下のように分類して管理すると分かりやすくなります。

固定費

  • 家賃・住宅ローン
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 保険料

変動費

  • 食費
  • 日用品
  • 交際費
  • 趣味・娯楽費
  • 交通費

家計簿をつけたら、次は家計の見直し

家計簿をつけたら、見直して改善に取り組みましょう。

例えば、

  • 使っていないサブスクを解約する
  • スマホ料金を見直す
  • 保険内容を整理する
  • コンビニ利用を減らす
  • ペットボトル飲料を水筒に変える

など。

家計改善では、まず固定費から見直すのが基本。

一度見直せば、その後も継続的な効果が期待できるからです。

そして、浮いたお金を貯蓄や投資に回していくことで、お金が貯まる仕組みを作ることができます。

FPに相談するメリット

家計簿をつけてみると、

「思ったより使っていた」

という発見はあります。

ただ、その先で、

「じゃあ何を見直せばいいの?」

「この支出額は多いの?」

「今の貯蓄ペースで大丈夫?」

と悩む方も少なくありません。

そんなとき、FPに相談するメリットがあります。

多くの家計改善をサポートしてきたFPだからこそ、

  • 見直しやすい支出
  • 家計のバランス
  • 将来に向けた貯蓄計画
  • 資産形成の進め方

を、お客様のライフプランに寄り添いながら、プロの視点でアドバイスを受けることができます。

家計改善の事例

30代前後の共働き夫婦からご相談をいただいたケースです。

お二人とも仕事が忙しく、お金の管理はそれぞれ別々。

「相手が何に使っているのか分からない」

「毎月カードの請求額を見るたびに不安になる」

という状態でした。

そこでまず、家計簿アプリを活用して家計を見える化。

収入と支出を整理し、夫婦で一緒に確認する仕組みを作りました。

すると、想像以上に保険料やサブスクなどの固定費が家計を圧迫していることが判明。

見直しを進めた結果、支出は約3割削減できました。

何より大きかったのは、

「毎月カードの請求額を見るのが怖くなくなったこと」

だったそうです。

お金の管理ができるようになると、数字だけでなく気持ちにも余裕が生まれます。

まとめ

お金の悩みを解決したいとき、多くの人は投資や節約術から調べ始めます。

もちろん、それらも大切です。

ですが、その前に必要なのは、

自分のお金の流れを知ること。

家計簿は、お金を管理するためのスタート地点です。

今どのくらい使っていて、どこを改善できるのか。

それが分かれば、貯蓄も投資もライフプランも考えやすくなります。

もし今、お金に対して漠然とした不安を感じているなら、まずは1か月だけ家計簿をつけてみましょう。未来のお金を考える第一歩は、自分のお金の状況を知ることから始まります。

この記事の著者

前北 拓哉
独立系ファイナンシャル・プランナー

前北 拓哉

CFP®認定者 / 1級FP技能士 / J-FLEC認定アドバイザー / 宅地建物取引士 / 証券外務員一種

保険や投資商品の販売を行わない独立系FPとして、学生から80代まで幅広い世代の資産形成やライフプランの相談をサポート。お客様一人ひとりの人生に寄り添い、計画から実行まで伴走しています。